2017年11月26日日曜日

交野青山の畑を返す

2014年10月、枚方長尾の畑では不耕起でも3年後に返却した時には作土層が40~50㎝になっていたのに、交野青山の畑では相変わらず20~25㎝。水田時代に水漏れしないように、しっかり踏み固められた耕盤は手強い。

全面的に深耕すれば良いのだが体力的に無理。ネットで福田俊さんが部分深耕天地返しという方法を動画で公開されているのを見て、耕盤を壊すのと連作障害にも効果的との事で1畝だけやってみた。この方法はスコップ幅だけ1m近く掘り、表層の土を下部に入れ下部の土を上部に入れ替えるのだが、これも非常に体力を消耗する作業で、とても全畝をやる気にはならなず、お手上げだった。😌

部分深耕天理返し動画

2015年11月、沖田和雄さんの「四万十式野菜作り」という本に出会った。著者は600坪の畑を1人で管理されていて、便利な農具開発をされている方で、その農具に興味があって本を購入した。

「畝を作る前の準備」のページに、「四万十式野菜作りは不耕起だが、最初だけ畑を鋤き込む。これは地中にある硬い地層を破壊するために行う。鋤を差し込みテコの原理で土を軽く持ち上げる感覚。注意点は天地返しのように土を攪拌しない」とあった。眼から鱗だった。これなら非力な私でも出来そう。この鋤き込む作業方法は動画が公開されている。

空き畝で実際にやってみた。畝の土を一旦通路に除けてスコップで10㎝毎に後ずさりしながらの作業は楽々と出来た。😊
沖田さんへの御礼のつもりで通販で四万十式竜馬鋤などを購入した。👴

 ⇒沖田さんの耕起動画

収穫が終わり次第、畝の耕盤破壊を順次して行って、全畝完了したのが翌年6月で、現在の作土層は全畝50cm以上になっている。畝は不耕起だが、春と秋に通路をこの鋤で中耕して、大雨の後でも水が浸からない。😂

11月末に横浜に戻ることになり、この畑ともお別れしなければならなくなった。2010年に借りた時より良い状態で畑を返却できたが、今後更に自然耕で作土層が深くなるのか見守りたかった。横浜でも貸農園があれば、枚方での11年の経験を活かして野菜作りをしてみたい。